「不動産LP制作はいくらかかるか」「見積もりのどこを比べるか」に迷う、不動産会社の発注担当者向けの記事です。
制作費の価格帯、初期費用と継続費用、金額を左右する要因、見積もりの確認項目を分けて解説します。
自社で用意できる素材と外部へ依頼する範囲を整理し、同じ条件で総額を比較するためのチェック表として使えます。
この記事でわかること
- 価格帯ごとに含まれる対応内容の違い
- 費用を左右する5つの要因
- 制作会社の種類(専門・総合・フリーランス)と費用の違い
- 同じ条件で見積もりを比べる5つのポイント
- 低価格の見積もりで確認するチェックポイント
見積もり前に分ける初期費用と継続費用
「LP制作費」だけを比べると、広告・計測・公開後の更新が別料金かどうかを見落としやすくなります。見積もり依頼前に、公開までの初期費用と公開後の継続費用を分けます。
| 区分 | 主な項目 | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 企画、構成、原稿、デザイン、実装、フォーム | 自社支給と制作側対応の境界 |
| 素材費 | 写真撮影、動画、図版、素材購入 | 見積もり内か実費精算か |
| 公開・計測 | サーバー反映、GA4、広告コンバージョン | 初期設定と動作確認の範囲 |
| 継続費用 | 保守、修正、LPO、広告運用 | 月額、都度料金、契約期間 |
広告費と広告運用費はLP制作費とは役割が異なります。配信予算の決め方は不動産リスティング広告の予算計算で確認できます。
不動産LP制作の費用相場
不動産向けLPの制作費用は対応内容によって変わります。以下は本記事で検討範囲を整理するための価格帯で、同じ金額でも原稿・撮影・計測・公開後対応の有無によって見積もり総額は異なります。
| 価格帯 | 主な対応内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 15万円〜30万円 | 構成設計・デザイン・実装・フォーム・SEO基本設定 | まず集客の仕組みを作りたい |
| 30万円〜50万円 | 上記+競合調査・コピーライティング・広告計測設定・修正対応 | 調査・原稿・広告計測まで依頼したい |
| 50万円〜100万円 | 上記+複数LP・A/Bテスト・LPO継続サポート | 複数LPを運用し、改善を継続したい |
| 100万円〜 | 大規模制作・複数ターゲット向けLP一式・動画制作込み | 新築分譲マンションの大型プロジェクト |
価格帯ごとに何が変わるか
15万円〜30万円:制作工程を中心に依頼する
この価格帯では、構成設計・デザイン・コーディング・フォーム設置・SEO基本設定(メタタグ・OGP)を含む例があります。スマートフォン対応(レスポンシブ)の扱いも見積書で確認します。
同じ価格帯でも、以下は追加対応になる場合があるため、見積書の範囲を確認します。
- コピーライティング(原稿はクライアント側で用意)
- 競合調査・ターゲット分析
- GA4・Googleタグマネージャーの設定
- 公開後の修正対応(別途費用)
弊社では15万円〜でSEO設定・GA4等の分析ツール導入まで含めて対応しています。
30万円〜50万円:調査・原稿・計測まで依頼する
競合調査・ターゲット設計・コピーライティングが加わり、「なぜこの会社に問い合わせるべきか」を言語化する工程が入ります。広告計測(コンバージョン設定)も含まれるため、Google広告との連携がすぐに始められます。
公開後の修正対応が含まれる場合は、回数、対象範囲、対応期間も確認すると運用費を比較できます。
50万円以上:複数制作や継続運用も依頼する
複数ターゲット向けのLP、A/Bテスト用の制作、月次レポートや改善作業まで含めると工数が増えます。制作本数、検証回数、月次対応の期間を分けて見積もると、初期費用と運用費を比較しやすくなります。
費用を左右する5つの要因
① ページ構成の複雑さ
シンプルな1スクロール構成と、物件ギャラリー・スタッフ紹介・FAQ・動画埋め込みなど複数セクションを持つLPでは工数が大きく異なります。まず動かしたいなら、シンプルな構成から始めて後から追加する方が費用を抑えられます。
② コピーライティングの有無
テキスト原稿を自社で用意するか、制作側に依頼するかで費用が変わります。「どんな言葉を使えばいいかわからない」「競合との差を整理できていない」という場合は、ヒアリング・構成・コピーのどこまで依頼するかを決めます。
③ 広告・計測設定の有無
GA4・Googleタグマネージャー・コンバージョン計測の設定は広告運用の判断材料になります。LP制作と同時に計測内容を決め、設定・動作確認が見積もりに含まれるかを確認します。
④ SEO・構造化データ対応
メタタグ・canonicalタグ・OGP・JSON-LD(構造化データ)の設定範囲を確認します。検索向けの基本設定と、SNSで共有されたときの表示確認が見積もり内か、追加対応かを分けます。
⑤ 修正回数と対応範囲
制作中の修正回数と、1回に含まれる変更範囲を確認します。回数だけでなく、構成変更・文章修正・画像差し替えの扱い、公開後の軽微な修正が含まれるかも比較します。
条件をそろえて見積もりを比べる手順
会社ごとに依頼内容が違うままでは、金額差の理由を判断できません。A4一枚程度の依頼メモを共通で渡し、回答を同じ列に並べます。
- 目的とCTA — 売却査定、資料請求、来場予約など主な行動を1つ書く
- 支給できるもの — 原稿、ロゴ、写真、実績、お客様の声の有無を書く
- 依頼範囲 — 構成、コピー、撮影、実装、フォーム、計測、公開作業を分ける
- 希望時期 — 素材提出、初稿確認、公開希望日と社内確認者を書く
- 比較欄 — 税別総額、追加費用の条件、修正、権利、公開後対応を並べる
安い・高いだけで選ばず、見積もり外の作業を自社で実施できるかまで含めて判断します。制作会社そのものの比較観点は不動産LP制作会社の選び方に分けて解説しています。
制作会社の種類と費用の違い
| 種類 | 費用目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 総合Web制作会社 | 30万円〜 | 対応業種と、不動産案件の担当範囲を確認する |
| 不動産専門制作会社 | 15万円〜 | 不動産案件の実績と、構成・原稿・計測の対応範囲を確認する |
| フリーランス | 5万円〜20万円 | 担当者の対応範囲と、公開後の連絡・保守体制を確認する |
| ノーコードツール(自社制作) | 月額数千円〜 | 自社の作業時間と、機能・計測・公開方法の制約を確認する |
不動産LPでは、信頼の根拠、物件情報の見せ方、問い合わせまでの導線を依頼範囲に含めるかを確認します。ページ構成を自社で整理する場合は不動産LPの作り方もご参照ください。
予算別に優先順位を決める具体例
予算が限られるときは、要素を一律に削らず、問い合わせ判断に近い部分から残します。以下は金額の相場ではなく、依頼範囲を決める考え方の例です。
- 素材を自社で用意できる場合 — 写真と実績原稿を支給し、構成・デザイン・実装・フォーム・計測を依頼する
- 訴求が固まっていない場合 — ページ量を増やすより、ヒアリング・構成・コピーへ予算を配分する
- 広告配信を予定する場合 — 装飾の追加より、広告別LP、コンバージョン計測、公開後の修正枠を確保する
各案で「誰が、何を、いつまでに用意するか」を見積書や発注書へ残すと、制作途中の追加作業を把握しやすくなります。
見積もりで確認する5つのポイント
複数社から見積もりを取る際は、以下の5点を同じ条件で確認します。金額だけでなく追加費用が発生する条件まで比較します。
- 修正回数の制限 — 制作中・公開後それぞれ何回まで無料か
- SEO・GA4設定が含まれているか — 別途費用になる場合は総額で比較する
- スマートフォン対応(レスポンシブ)が含まれているか — 別途オプションの場合がある
- 著作権の帰属 — 制作物の権利が自社に移るか、使用ライセンスのみか
- 公開後のサポート範囲 — テキスト変更・画像差し替えなどに対応するか
低価格の見積もりで確認すること
価格だけでは制作内容や品質を判断できません。見積もりが想定より低い場合は、次の作業が含まれるか、誰が担当するかを確認します。
- ターゲット整理、構成、原稿作成は自社対応か、制作側の対応か
- スマートフォン表示、SEO基本設定、GA4設定、フォーム動作確認を含むか
- 修正の回数と範囲、追加料金が発生する条件が明記されているか
- 公開作業、データ納品、障害時の連絡、公開後の保守を誰が担うか
LP制作は初期費用だけでなく、公開後の問い合わせ数や商談・成約まで含めて判断します。回収までの期間は流入数、問い合わせ率、成約率、取引単価によって変わります。
費用対効果の考え方
LP制作費を「コスト」ではなく「投資」として考えると判断が変わります。
回収の目安は、LPの初期費用 ÷ 1成約あたりの粗利で必要成約数を出し、広告費・運用費も加えて試算します。実際の回収時期は流入数、問い合わせ率、商談化率、成約率、取引単価によって変動します。
重要なのは「LPを作ること」ではなく、「問い合わせが増える仕組みを作ること」です。そのためには、制作だけでなくSEO・計測設定・公開後の改善まで一貫して対応できる制作会社を選ぶことが重要です。
よくある質問
不動産LP制作の費用相場はいくらですか?
当社が確認している制作内容では、15万円〜30万円の価格帯に構成設計・デザイン・レスポンシブ実装・フォーム設置・SEO基本設定を含む例があります。コピーライティングや広告計測設定、継続運用の有無によって見積もりは変わります。
LP制作の費用は広告費と別にかかりますか?
はい、別途かかります。LP制作費は「受け皿を作る費用」であり、Google広告などの「集客費用」は別です。ただしLP制作時にGA4・コンバージョン計測設定を一緒に行うことで、広告費の無駄を減らすことができます。
不動産専門と総合Web制作会社はどちらがいいですか?
会社の分類だけで決めず、物件情報の見せ方・信頼の根拠・問い合わせ導線をどこまで提案するかを確認します。総合Web制作会社でも不動産案件の担当実績がある場合があり、専門会社でも対応範囲は会社ごとに異なります。
見積もりで確認すべきことは何ですか?
修正回数の制限・SEOやGA4設定が含まれるか・スマートフォン対応の有無・著作権の帰属・公開後のサポート範囲の5点を確認します。同じ依頼条件で総額を比べると、追加費用の範囲を把握しやすくなります。
マンション販売向けLPの費用は変わりますか?
物件ギャラリー・周辺環境マップ・見学予約フォームなど、マンション販売特有のセクションが増えると制作工数が上がります。マンション販売LPに必要な構成についてはマンション販売LP完全ガイドをご参照ください。
まとめ
不動産LP制作の費用を正しく判断するためのポイントをまとめます。
- 価格帯と対応範囲をセットで見る — SEO・GA4設定込みかどうかを確認
- 低価格は作業範囲を確認 — 自社対応と追加料金の条件を分ける
- 修正回数・対応範囲を確認 — 総費用で比較する
- 不動産実績と担当範囲を見る — 実績の種類と提案内容を確認する
- 回収条件を試算する — 制作費・広告費・運用費を同じ表に入れる
弊社では不動産LPの構成・デザイン・実装・SEO設定・分析ツール導入を15万円〜で対応しています。「何から始めればいいかわからない」という段階でも、ヒアリングから対応しますのでお気軽にご相談ください。