不動産LPの基本から作り方、構成までを一つのページで確認したい、不動産会社の集客・制作担当者向けの完全ガイドです。
ターゲットと問い合わせ目的の決め方から、構成、CTA、フォーム、公開前確認までを6ステップで整理します。
売却相談・物件購入・投資相談の具体例も示すため、自社のLP企画書や制作依頼のたたき台として使えます。
この記事でわかること
- 不動産LPと通常のホームページの違い
- 企画から公開までの6ステップ
- 目的別の構成例と6つの設計ポイント
- 業種別(賃貸管理・海外不動産)の設計の違い
- 公開前チェックリスト・費用・公開後改善の詳細ガイド
不動産LPとは何か
LP(ランディングページ)とは、広告や検索エンジンからの流入を受け取り、「問い合わせ」「資料請求」などの特定のアクションへ誘導するために設計された1枚のウェブページです。
通常の企業ホームページとの最大の違いは「目的が1つに絞られている」点です。ホームページは会社情報・サービス・採用など複数の目的を持ちますが、LPはただ1つの目標(問い合わせを取ること)に向けてすべての要素が設計されています。詳しくはホームページとLPの使い分けも参考にしてください。
不動産会社がLPを活用すべき理由は明確です。マンション購入・売却・仲介などの相談は、複数社を比較した上で「信頼できる会社」に絞り込む意思決定プロセスをたどります。LPはその選定の場で「この会社に相談しよう」と思わせるための最重要の接点です。
不動産LPの作り方:企画から公開まで6ステップ
デザインから着手すると、誰に何を伝えるページかが曖昧になりやすくなります。次の順番で判断材料をそろえると、社内確認や制作会社への依頼もしやすくなります。
Step 1:問い合わせ目的を1つ決める
売却査定、物件資料請求、来場予約、投資相談などから、LPで増やしたい行動を1つ選びます。複数の目的がある場合は、優先順位を決めて主CTAと補助導線を分けます。
Step 2:ターゲットと流入経路を言葉にする
「港区で自宅の売却を検討し始めた人」のように、エリア・物件種別・検討段階まで書き出します。検索広告を使う場合は、広告文とLPの約束を合わせる必要があります。出稿手順は不動産リスティング広告の始め方で確認できます。
Step 3:判断材料を集めて基本構成に並べる
ファーストビュー、悩み、サービスの特徴、選ばれる理由、実績、利用の流れ、FAQ、CTAの順に仮置きします。実績値やお客様の声は掲載許可と根拠を確認し、用意できない情報を仮の数字で埋めないようにします。
Step 4:原稿とデザインで優先順位を示す
各セクションで伝える要点を1つに絞り、見出しだけを読んでも内容が追える原稿にします。写真、図、数字は装飾ではなく、検討者の疑問に答える場所へ配置します。
Step 5:CTAとフォームを設計する
CTAには「無料査定を申し込む」「物件資料を受け取る」のように、クリック後の行動を書きます。フォームは初回対応に必要な項目から始め、詳細は面談や折り返し時に確認できないか検討します。
Step 6:計測を確認して公開する
送信完了、電話タップ、資料ダウンロードなど、LPの目的に合う計測イベントを確認してから公開します。公開日、流入元、問い合わせ数を記録しておくと、変更前後を同じ条件で比較できます。
目的別に変える構成の具体例
基本構成は共通でも、検討者が知りたい情報とCTAは目的によって変わります。1つのLPですべてを扱わず、主な相談内容に合わせて次のように組み替えます。
| LPの目的 | 先に見せる判断材料 | CTA例 |
|---|---|---|
| 売却相談 | 対応エリア、査定方法、売却の流れ | 査定を相談する |
| 物件購入 | 物件の特徴、周辺環境、見学方法 | 資料請求・来場予約 |
| 投資相談 | 対象物件、収支の見方、リスク説明 | 個別相談を予約する |
| 賃貸管理(オーナー向け) | 管理戸数・空室率・対応業務の範囲 | 管理費用を無料試算 |
| 海外不動産 | 日本語サポート・現地ライセンス・購入の流れ | 無料オンライン相談 |
賃貸管理会社は入居者向けとオーナー向けでLPを分けるのが基本です。詳しくは賃貸管理会社のLP制作で解説しています。海外不動産の場合は信頼性の担保方法が国内とは異なるため、海外不動産会社のLP設計ポイントを参考にしてください。
成果を出す不動産LPの6つの設計ポイント
1. ファーストビューで「誰向けか」を3秒以内に伝える
LPに訪れたユーザーは短時間で「自分に関係あるか」を判断します。「港区・渋谷区でマンション購入を検討中の方へ」など、ターゲットを絞ったコピーをファーストビューに置くことが最初の関門です。「どんなご要望にも対応します」という広すぎるメッセージでは対象が伝わりにくくなります。ファーストビューの改善方法は不動産LPのファーストビュー改善ガイドで詳しく解説しています。
2. キャッチコピーで「気になる」を作る
ファーストビューで最も読まれるのがキャッチコピーです。「安心・信頼の不動産サービス」のような抽象的な表現は、どの会社も言っているため差別化になりません。ベネフィット・数字・ターゲット明示・問いかけ・比較の5つの型を使い分けることで、問い合わせにつながるコピーになります。
- ベネフィット型:「空室を最短2週間で埋める、賃貸管理サービス」
- 数字型:「累計1,200件の売買実績|地域No.1の成約率」
- ターゲット明示型:「はじめてマンションを売る方へ|手順から費用まで全部サポート」
型別の詳細と物件ジャンル別の具体例は不動産LPのキャッチコピーの書き方を参考にしてください。
3. 数字で強みを訴求する
実績や対応品質を伝えるときは、形容詞だけで終わらせず、確認できる根拠へ置き換えます。掲載する数字には集計期間や対象範囲を添えると、比較の前提が伝わります。
- 「○○区での成約実績 ○○件」
- 「平均問い合わせ返答時間 2時間以内」
- 「お客様紹介率 ○○%」
4. CTAは複数箇所に設置する
問い合わせボタン(CTA)はページ上部・中部・下部の3箇所以上に設置します。ユーザーが「相談しよう」と決意するタイミングはページのどこかわかりません。CTAのテキストは「まずは無料相談」のような、ハードルの低さを伝える表現が効果的です。
5. フォームの入力項目を絞る
入力項目が多いほど完了率が下がります。最低限「お名前・メールアドレス・ご相談内容」の3項目に絞ることを推奨しています。電話番号は任意とするか外す方が問い合わせ数は増える傾向があります。
6. 表示速度を改善して離脱を防ぐ
LPの表示が3秒以上かかると、それだけで離脱率が大幅に上がります。Google PageSpeed Insightsでスコアを確認し、特に画像の圧縮・WebP化・遅延読み込みを優先して対処してください。表示速度改善の具体的な手順は不動産LPの表示速度改善ガイドにまとめています。
公開前チェックリスト
公開直前は見た目だけでなく、広告・検索から問い合わせ完了までを一続きで確認します。確認すべき20項目をまとめたチェックリストは不動産LP公開前チェックリスト|問い合わせを逃さない確認20項目を使ってください。ファーストビュー・信頼性・CTA・フォーム・技術の5カテゴリに分けて整理しています。
制作費用は相場ガイドで確認
制作費は、構成の複雑さ、原稿作成、広告・計測設定、公開後の対応範囲によって変わります。価格帯別の一般相場と見積もりの確認項目は不動産LP制作の費用相場に集約しています。
当サービスはLP制作15万円〜(税抜)の単一プランで、SEO設定・分析ツール導入を含みます。要件・ページ数・納期に応じて見積もり、最短2週間で公開まで対応します。
公開後の改善はLPOガイドへ
公開後は計測データを確認し、行動データから課題を一つ選んで変更前後を比較します。指標の読み方、改善仮説の優先順位、検証記録の残し方は不動産LPの公開後改善・LPO実務ガイドで詳しく解説しています。
まとめ
- ファーストビューでターゲットを絞る — 「誰向けか」を3秒で伝える
- キャッチコピーで「気になる」を作る — 5つの型を使い分ける
- 数字で強みを訴求する — 形容詞ではなく具体的な実績値で
- CTAを複数箇所に設置する — ページのどこでも行動できる導線を
- フォームを絞る — 3項目以内、電話番号は任意に
- 表示速度を改善する — 3秒以内の表示で離脱を防ぐ
当サービスでは、不動産業界に特化したLP制作・SEO設定・分析ツール導入を15万円〜(税抜)、最短2週間で対応しています。「どんなLPを作ればいいかわからない」という段階でも、ヒアリングから対応しますのでお気軽にご相談ください。